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新年にあたって

昨年秋に顕在化した世界的経済危機で先行き不透明な年明けとなりました。米国型市場原理最優先の資本主義、消費経済の行き詰まりを示しています。広がる格差、年金医療などの社会保証への不安。物質的に豊かになったにもかかわらず、アンケートでは9割の人が将来に不安を抱いています。特に若者が夢を持つことが出来ないのは深刻な事態です。
  昭和20年代、テレビ、車、電話、エアコンなど今どこの家庭でも当たり前にあるものは、何もありませんでした。食べ物にも事欠く生活をしていました。しかし、希望がありました。若者に夢がありました。新しい平和な民主主義国家にするという一体感がありました。幸福とは何でしょう。希望、夢、愛、信頼、生き甲斐などに満たされた心の豊かさではないでしょうか。幸福感は相対的なものです。みんなが貧乏であった時代、だれも不幸とは思いませんでした。今、昭和20年代の生活をせざるを得ない人は他人と比べて自分を不幸に思うでしょう。格差が不幸感をもたらすのではないでしょうか。日本は、一昔前まで世界に誇る平等社会でした。企業は金(株主)より人(従業員)を大切にしていました。
  今の消費経済社会を続けたら、やがて食糧危機、資源枯渇が現実のものとなります。世界中の人々が先進国並みの生活をしたら、それは更に加速するでしょう。環境破壊が進み、地球存亡の危機を迎えます。自己の利益追求と弱肉強食の浪費社会から、世界中が共存共栄し、地球環境と調和のとれた社会に変えて行く必要があります。そして世界中の人々が平等に豊かになるには、私たちの生活を質素なものに変える必要があります。
  日本人は古来、わび、さびの精神による質素な生活をしてきました。こうした伝統を軽んじて米国発の市場原理主義的自由主義に追随し、富の集中を招き、格差を広げました。環境破壊も進んでいます。新らたな指針が求められている今、日本古来の伝統的な質素倹約の生活スタイルに目を向け、新しいパラダイム(世界で共有する規範)を日本から発信するチャンスです。
  こうした時代に私たち退職者は、どうしたら良いのでしょうか。これから直面するますます困難な時代にあって、超高齢社会で人口比率も高くなる高齢者が若者にも依存する年金で遊びや趣味の世界だけで生きていて良いものでしょうか。私たちは、戦後の食糧難、科学技術の発展とそれを享受した生活、平和で平等な民主主義社会、今に比べれば良かった社会保障、等々本当に良い時代を過ごしてきました。私たちは一人一人の人生において貴重な体験を積んでいます。それらを次世代に伝えるとともに若者とともに希望のある社会づくりをしてゆきたいものです。
  高齢社会において高齢者は何よりも健康で元気で活動していることが肝心です。特に社会参加は元気でいるために不可欠のものです。シニアSOHO小金井は、退職後の地域社会への誘いと地域社会での諸活動を行っています。
  
 昨年に引き続き、小金井市教育委員会と協働で退職後の地域社会への誘う講座を実施します。団塊世代の若い会員も参加して新機軸で臨む予定です。
  小金井市のごみ処理施設の問題が正念場を迎える今年は行政や他の団体と協力して「ごみゼロ」活動とごみ処理施設、とりわけダイオキシンなどの公害のない非焼却方式を推進して参ります。
  IT教育(パソコン教室)では、会員の有志によるUbuntu倶楽部が中心となって、オープンソース、特に無料OS・Ubuntuとそこで使う無料アプリケーションソフトの普及を進めています。「他者への思いやり」を意味するUbuntuは共存共栄の思想から生まれ、これからの世界のあり方に合致するものです。Ubuntuの認知度はまだ低い日本ですが、Ubuntuの採用が急速に広がっている世界の動向からここ1,2年で日本でも急速に普及するでしょう。そのときに備えて会員の技術レベルを磨き、社会の要請に応えられるようにします。また、昨年3回実施した無料のUbuntuセミナーを今年も続けます。また、Ubuntuを主体としたパソコン教室を開講します。  
 小金井の地域情報サイト、小金井infoは閲覧者も増加していますが、情報の更新を行い、より使い勝手の良いものしてゆきます。だれでもトイレについても同様、情報の更新と外出先でも見られるように携帯サイトを作ります。多くの人が参加して地域(小金井)から様々な情報を発信できればと思っています。
  シニアSOHO小金井は、「シニアの人達を対象として、豊かな経験と能力を活用した各種のコミュニティ事業を行う場を提供し、それらの活動によって地域社会における自己実現と生き甲斐をもたらし、来るべき超高齢社会の活性化に貢献してゆく」(定款)という目的のために様々な事業をしています。高齢者の価値観は多様であり、当法人では、会員が提案し、この指とまれ方式で賛同者を募り、事業を始めます。退職者主体の集団ということもあり、仕事は生活のためというより、生き甲斐つくりや社会貢献の側面が強いものとなっていますが、定年後に地域で新しい友人に出会い、皆で楽しくやっています。地域社会と関わるステップとして気軽にご参加いただけたらと思っています。

  本年もご支援をよろしくお願い致します。

平成21年 元旦

          NPO法人シニアSOHO小金井 代表理事 大橋 元明

   
NPO法人シニアSOHO小金井で現在進めている事業のホームページを下記に示しました。
団塊世代や退職者のための地域参加講座
ごみゼロ社会のための情報サイト・ごみゼロネット
無料のオープンソースOS・Ubuntu
地域情報サイト小金井info
だれでもトイレの検証と提案、案内

こがねいパレットに展示したシニアSOHO小金井の活動(PDFファイル)

NPOシニアSOHO小金井のロゴ